こだわりのパン

2019/06/05

B&BはBed & Breakfastなので、清潔で快適なベッドとおいしい朝ごはんが最低条件だ。試行錯誤しながらB&Bをやっていく中で、友人が「朝食はなくてもいいんじゃない?」と意見してくれたことも多々あったが、起きて食べるものがなかったら絶望するではないか。私だったら、起きたらおいしいパンがあって欲しい。人によっては、ごはん派の方もいるかもしれないが、今のところ、すべての希望にきめ細やかに答える余裕がないので、若干の心苦しさを感じながらも朝はパンをご用意させていただいている。

自分でパンを焼こうと思っていた時期もあったが、どう考えても採算が合わないので、餅は餅屋、パンはパン屋と割り切ることにした。鹿嶋には「ラ・ファリーヌ」というクオリティの高い、おいしいパン屋さんがある。東京に住んでいた頃、鹿嶋に来る度に「ラ・ファリーヌ」に立ち寄るのが楽しみだった。以前は、鹿島アントラーズの試合日にカシマスタジアム内でベーグルを販売していたこともあったようだが、人手不足により出店をやめてしまったと聞いた。その頃から、「ラ・ファリーヌ」ファンのサポーターも多い。

東京の百貨店内のパン屋さんは一通り巡ったと思う。海外へ行っても、焼きたてパンを買ってはハムやチーズをサンドして食べた。ドイツを訪れる度にプレッツェルを買い、車窓を眺めながら食べたるのが楽しみだった。パリの小さなパン屋さんを時間の許す限りハシゴした。カヌレの本場、ボルドーではカヌレをひとつ、またひとつと買い求め、カヌレの食べ比べをした。とにかく、店主の思いを感じるこだわりのパンには目がない。だから、この鹿嶋に「ラ・ファリーヌ」があって私はうれしい。

ケルンのクリスマスマーケットからアムステルダムに帰る電車にて(2006年12月)
ボルドーではカヌレを求めていくつものお店をハシゴした。ワインの産地、ボルドーではワインの澱を取り除くためにたくさんの卵白を使う。それで余った卵黄でカヌレが生まれた。(2016年7月)

 

「ラ・ファリーヌ」は、以前は鹿嶋市内の別の場所にあり、今より小さな店舗だった。カンパーニュの形をしたドアノブがかわいらしくて、お店に入る度にちょっと楽しい気持ちになった。移転後もカンパーニュは健在で、ちょっとヒビが入っていたところが、パンの切れ込みが入ったように変わっていた。人気のパン屋さんなので、夕方にはほとんど売り切れてしまう。

2015年5月
2019年5月

 

「ラ・ファリーヌ」がお休みのときは、神栖市にある自家製酵母パンのお店「Coccinelle(コシニール)」に行く。このお店のパンは、とてももちもちしていて、食べ応えがある。時々、東京に行く用事があるときは、デパ地下で買ったパンをご用意することもある。そんなふうに、パンにこだわりすぎていつも予算オーバーになるので頭が痛い。

基本的に、パンは前日に買う。5連泊するお客さまがいれば、5日間パン屋さんに通う。おいしいパンを、なるべくおいしい状態で食べていただきたい。

 

「ラ・ファリーヌ」
〒314-0012 茨城県鹿嶋市平井1228-50

 

自家製酵母パン「Coccinelle BAKERY CAFE(コシニール・ベーカリー・カフェ)」
〒314-0146 茨城県神栖市平泉266-10

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