レンタサイクルはじめました(2)自転車購入編

レンタサイクルをはじめるに至った経緯を書き記しておこうと思う。

車がなければどこへもいけない、せめて自転車があれば

鹿嶋は田舎なので、車がないと実に不便だ。東京から高速バスでやってきても、市内を移動するのは徒歩以外の交通手段がない。1日数本、鹿嶋市のコミュニティバスが走っているが、とにかく本数と停留所が少ないので、便利に乗りこなすのは難しい。これは致命的で、サッカー観戦でせっかく遠い鹿嶋まで来て下さった方も、足がないので市内を観光することができない。鹿島アントラーズのサポーターで、東京から20年以上に渡って鹿嶋に通っている方が「鹿島神宮に立ち寄ったことがない」という。あまりにも残念だ。

観光といっても、正直見どころは少ない。とはいえ、カシマスタジアムには数十、数百回と通っていて、鹿嶋市内を見て歩いたことがないというのは、あまりにさみしいではないか。せめて、MARBLE B&Bに宿泊してくださった方には、少しでもこの町の不便さを解消できるよう、自転車が必要だ。

この鹿嶋に、自転車を貸してくれる宿があってもいいだろう。自転車、買おう。レンタサイクルやろう。

首都圏を中心にサービス展開する「ハローサイクリング」

最近、都内のレンタサイクルで初めて電動自転車に乗った。あまりの快適さに笑いが止まらないレベル。電動自転車って脚力がいらない!これはもう自転車じゃない!と大興奮。足先をペダルに乗せるだけで、スーッと進む。坂道も座ったままぐんぐん登れる。

最高!鹿嶋のような田舎に電動自転車があれば最高だ!

  • 24時間無人ステーションで貸し借りができる。
  • 15分60円、1日1000円という低料金。
  • お支払いは、登録しておいたクレジットカードで決済。
  • 郵便局やセブンイレブンなどがステーションとして利用できる。
  • ほぼ電動自転車。

これだ。これをぜひ鹿嶋でサービス展開してもらえないだろうか。

7/1、ハローサイクリングに熱烈なオファーを送った。翌7/2、大変丁寧な返信をいただいた。現在のところ、検討外という残念な内容ではあったけれど、茨城県内でもサービスは始まっている。どうか、オリンピックに間に合うように来てもらえないだろうか。再度、嘆願メールをお送りさせていただいた。近い将来ぜひハローサイクリングが鹿嶋にきてくれる日を強く願っている。

自分ができる範囲のレンタサイクルを考える

電動自転車は楽しい。MARBLE B&Bにもぜひ電動自転車が欲しかった。だけど、10万円前後もする電動自転車を個人で数台揃えるような資金はない。ハローサイクリングはまだ鹿嶋にやってこない。しかし、自転車はあった方が便利に決まっている。少なくとも1年後に迫ったオリンピックでは、きっと自転車が役に立つだろう。

そんな話を町の重鎮たちに話したところ、鹿嶋市役所にお勤めしていた君和田さんが「中古でいいの?」「それなら、いいとこ連れてってやろうか」と、軽トラで私をその場所へと連れて行ってくれた。60歳以上の方々が働く「シルバー人材」が運営する、リサイクル展示場だ。ここで中古自転車が時々販売されるという。

聞けば、このリサイクル展示場を作ったのは、市役所勤務時代の君和田さんだった。「これ、おれが作ったんだど!」と自慢気だ。そこで、状態のいい折り畳み自転車を2台購入した。おじさんたちが「試しに乗ってみな!」「ちょっと油さしてやっからよお!」と、あれこれ面倒見てくれた。

折り畳み自転車はタイヤが小さいので、長距離のサイクリングには向かない。ただ、折り畳みであれば、かろうじて私の小さな車に積み込めるので、万が一乗り捨てられてしまった場合は自力で回収に行くことができる。乗り捨ての度に、君和田さんに軽トラで回収をお願いするわけにもいかない。やるからには、責任を持って回収、メンテナンスまで自分でやる。

これまで何度も20インチの折り畳み自転車でカシマスタジアムを往復したことがある。片道30分以内なら、この折り畳み自転車は十分使えることが実証済みだ。

自転車を大事にカスタマイズする

購入した中古自転車は、廃棄されたり、何らかの理由で鹿嶋市が回収した自転車だ。おじいちゃんたちが丁寧にリペアして安く販売している。正直ボロい。なかなか年期が入ったものばかりだけど、ちゃんと手入れされた自転車だ。足りないパーツは追加購入して、メンテナンスすれば十分乗れる。

先日、大阪出張したときにアランジアロンゾ本店で転写シールを購入した。このシールは大人気商品で、最初からそのシールがプリントされた商品のように仕上がる。早速、自転車にも貼ってみた。とてもいい。

自転車のライトは、なるべく防水のものがいい。カシマスタジアム周辺は外灯も少ないので、足下の暗い中を歩いたりする。そんなときにも役立つように取り外し可能な照明を選んだ。自転車のベルも取り付けた。

鹿嶋は車社会なので、夜の自転車は特に注意が必要だ。それで、スポークリフレクターを自転車の車輪に取り付けてみた。少しでも危険回避できるように。

その他にもAliexpressで自転車のバスケット、鍵などを注文している。海外から届いたら、さっそく自転車に取り付けてみようと思う。中古自転車とはいえ、こうして少しずつ手をかけて、試し乗りして、メンテナンスをしていると愛着がわいてくる。いずれは、自転車のパンクも自分で修理できるようになりたい。

試し乗りしてみる

装備が揃ったので、試し乗りしてみる。ちょっと片道10分程度行って帰ってきただけで、シルバー人材のおばちゃんから「鈴木さん!試し乗りしたのね、ホーマックまで行ったでしょう?どうだった?快適だった?」と声をかけられた。なぜそれを知っているのか。田舎こわい。

とにかく、試し乗りは快調であった。

本当は電動自転車を揃えたかった。できれば新品の自転車がよかった。言い出すと切りがない。とにかく、これで来年の東京オリンピックにレンタサイクルが間に合った。もしも、ハローサイクリングのサービスが鹿嶋で始まったとしても、鹿嶋の宿に自転車はあってもいいと思うし、できる範囲で準備はできた。ひとまず、自転車3台。もう少し増やすかもしれない。

自転車でオリンピックなんて、最高じゃないの。

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