鹿嶋市に移住して7年経つが、鹿島神宮駅を使ったことは一度もない。鹿島神宮駅の時刻表を見ると、電車は1〜2時間に1本なので、あまり便利な移動手段とは言えない。断然車。田舎は車がないと暮らせない。
市内でわりと長時間、踏切で停車することがある。これは、鹿島臨海鉄道の鹿島臨港線(貨物線)で、鹿島臨海工業地帯と大洗・水戸方面をつないでいる。鹿嶋市内に踏み切りが多いのは、1日1〜2往復ほど走るこの貨物列車のためだ。
鹿島臨海鉄道の鹿島臨港線(旅客運行をしていない貨物線)の駅で、現存するのはたった3駅。距離にすると案外短い。
- 鹿島サッカースタジアム駅(試合開催日だけ旅客列車が停車)
- 【廃止】居切駅
- 神栖駅
- 【廃止】神之池駅
- 【廃止】鹿島港南駅
- 【廃止】知手駅
- 奥野谷浜駅
発着駅の「奥野谷浜駅」から先は、周辺工場へと専用線が伸びていて、工場からコンテナ列車が運行している。
隣の神栖市には、謎の「神栖駅」というのが存在する。1978(昭和53)年~1983(昭和58)年の5年間だけ旅客営業していたそうで、現在は貨物駅や車両基地になっている。旅客営業していた頃の名残で、当時の旅客ホームがそのまま残っているそう。今度、見に行ってみようか。
\これが神栖駅!/
普段は利用することのない神栖駅、時々イベントを開催している。
2022年2月と3月に「鹿島臨海鉄道・貨物路線を特別貸切運行」というツアーが実施された。貨物駅の「神栖駅」で乗降することができるのは2005年10月、鹿島臨海鉄道開業20周年記念イベント以来で、とても貴重な体験だったようだ。
私自身は、ウラジオストクからモスクワまでシベリア鉄道で150時間移動したり、ブダベストに子ども鉄道があると聞いて、乗車しに行ったりするほどには鉄道が好きだ。ちなみに、子ども鉄道は車掌さんも運転も、駅業務も全部子供がやっている。
MARBLE B&Bにはボックスシートのような電車席も作ったし、庭にある枕木はオーストラリア鉄道で使われていたものを輸入して敷いている。なのに、この移住してから日常的に電車に乗ることはなくなってしまって、さみしくもある。
鹿嶋に移住して、鉄道とはちょっと縁遠い生活を送っているが、機会があれば謎の神栖駅を見学したいと思っている。
鹿島臨港線については、この動画がとても詳しい。
【わずか5年で廃線】人口9万人都市 茨城県神栖市に鉄道が無い理由。成田空港との意外な関係性
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