巨大なまずを抑えている要石

鹿島神宮には地震を鎮めているとされる「要石(かなめいし)」があり、実際に見に行ってみると「え?どれ?」「は?これが?」と、あまりに小さい石に驚く方も多い。水戸黄門でおなじみの水戸光圀が7日7晩、要石の周囲を掘らせたが底が見えなかったというほど、要石は地中深くまで埋まっている。地表に見えているのは、ほんの一部というわけだ。

鹿島神宮の要石香取神宮の要石
かたちちょっと凹んでいる。凸形。丸っこい。
役割巨大なまずのを抑えている。巨大なまずのしっぽを抑えている。

たぶんこんな感じ。地中のなまず、でかい。

目次

鹿島神宮の要石

鹿島神宮の本殿より先、奥宮の裏手を進むと石碑が見えてくる。鹿島神宮の神様、武甕槌大神(たけみかずちのおおかみ)が巨大なまずの頭を剣で抑えている。この石碑の右手をさらに進む。

なまずがちょっとかわいい。

この鳥居の先に要石がある。昔はこの囲いもなかったそう。

要石、わかりますか?ちょっと凹んでいる小さい石。あの凹みにお金を投げ入れようとする人が多いようで、夕方になると警備員さんがお金を拾い集めている。

鹿島神宮の参道にも要石でなまずを抑えつけている武甕槌大神のイラストがある。なまずが泣いている。

香取神宮の要石

香取神宮境内の要石、周辺はスズメバチ注意。

鹿島神宮と違って、香取神宮の方はまるっこい要石。巨大なまずのしっぽを抑えている。

鹿島神宮、香取神宮を参拝する際は、地震を封じる要石もぜひ忘れずに訪れてみてください。

全国の要石は4つ

要石は日本全国に4つ存在する。この4つもまた鹿島と香取のように相互に関係していて、位置にも何か意味があるのかもしれない。

中央構造線(断層)に関係しているかもしれないが、宮城の鹿島神社だけは中央構造線とは大きく外れている。そして、鹿島神宮の要石がどこから来たのかを調べていくと、宮崎の高千穂神社に辿りつく。

高千穂神社の鎮石(しずめいし)

高千穂神社には「鎮石」と呼ばれる石がある。この石に祈ると、悩みや世の乱れが鎮められるという言い伝えがあるそう。

高千穂宮の鎮石の由来

第十一代垂仁天皇の勅命により、我国で始めて伊勢神宮と当高千穂宮が、創建せられた際用いられた鎮石と伝えられます。

尚住吉 関東鹿島神宮御社殿御造営の際、高千穂宮より鎮石が贈られ同宮神域に要石として現存しています。

またこの石に祈ると、人の悩みや世の乱れが鎮められると言われています。

高千穂神社の案内板より

高千穂神社の鎮石が鹿島神宮に贈られ「要石」となったのであれば、この高千穂神社の鎮石もまた「要石」である。鹿島神宮の要石にも案内板があるが、水戸光圀公の逸話が書かれている以外に高千穂由来だということはなかった気がする。また近いうちに見てこよう。

ちなみに、2007年に私は高千穂神社を訪れているので、恐らくこの鎮石を見ている。ただ、写真もなければ記憶にもない。(残念すぎる!)

早起きして雲海を見た。
高千穂野神楽。帯の使い方がとても素敵だった。
見づらいが、高千穂神社の鳥居写真が残っていた。

鹿島アントラーズのビッグフラッグも要石

2023年シーズン、10/28の浦和レッズ戦でお披露目された新しいビッグフラッグがお披露目されました。鹿島の神様と香取の神様が要石でなまずを抑えている鹿島アントラーズらしいデザインです。

ちなみに私はいつもこのフラッグの下にいるので、どんなデザインのフラッグがあがっていたのかはわかりません

昨日、金曜ロードショーで深海誠監督の映画「すずめの戸締まり」が放送されたので、要石のことを書いてみました。物語の中では、要石=白猫として登場します。わが家の要石はこちらです。

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