日本のレイラインと鹿島神宮の神域
鹿嶋市に入るときに、東関東自動車道で潮来ICを下り、利根川にかかる神宮橋を渡ってくる方も多いと思う。そこで目に入るのが、水上に浮かぶ大きな赤い鳥居。これは鹿島神宮の「西の一之鳥居」だ。西があるなら東にもあるのかというと、明石の浜と呼ばれる海辺に木の鳥居がひっそりと立っている。
鹿嶋に移住して3年が経って、ようやく東西南北4つの一之鳥居があることを知った。南は神栖市にある息栖神社。昔、船で参拝にやってきた人がこの鳥居をくぐって息栖神社を参拝したと聞いたことがある。ちなみに、鹿島神宮、香取神宮、息栖神社は東国三社といって、昔の人はこの三社をお参りしてから旅をしたという。私も4年に一度のワールドカップに向かうときは、必ず東国三社参りをしている。2014年ブラジルに行く前、2018年ロシアに行く前にもお参りをした。
北の一之鳥居は「鹿島神宮駅」よりも北、臨海大洗鹿島線「鹿島大野駅」からすぐの戸隠神社にある。この東西南北4つの一之鳥居の内側が神域とされているそう。MARBLE B&Bも神域内ということになる。
東京から鹿嶋へ移住を検討しているとき、方位学や日本のレイライン、神社の位置、古い地図、あらゆる情報を参考にした。ただ、この鹿島神宮の神域がこれほど広範囲とは知らなかった。これからもう少し時間をかけて調べてみよう。
パワースポットとして注目されているのは鹿島神宮だが、東西南北の一之鳥居も巡るのも楽しい。
鹿島神宮 西の一之鳥居
水上鳥居といえば、広島の厳島神社が有名だが、日本最大の水上鳥居はこの西の一の鳥居だ。青空に佇む風景も美しいが、夕暮れ時がとても神秘的な雰囲気でおすすめです。東京から鹿島神宮駅行きのバスに乗車中、車窓右方向に見ることができます。
水上の西の一之鳥居は、夕日に照らされる姿が特に美しい。夏には鹿嶋市花火大会の会場にもなっている。
この場所から鹿島線を走る電車を静かに眺めるのもいい。2両編成のローカル電車が走る風景は、鹿嶋らしい風景だ。
鹿島神宮 明石浜鳥居(東の一之鳥居)
東の一之鳥居は鹿島神宮の神様、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)が上陸した場所で、いわゆる日本のレイラインはここから始まって、皇居、明治神宮、東京タワー、伊勢神宮、高千穂が一直線、という話がある。日出づる国、日本の最初に日が昇る場所というわけだ。水上に立つ西の一之鳥居はとても大きくて立派で、それに比べると東の一之鳥居は拍子抜けするくらいに質素で地味である。
2011年の震災後、初めてこの東の一之鳥居を訪れたとき、津波が襲われながらも力強く立っている様子に鳥肌が立った。写真は2013年5月で、まだ鳥居背後の堤防が低い。今では高い堤防ができて、景色が変わってしまったけど、階段が付いていて砂浜に降りることもできるようになっている。時々、ここで海を見たりする。鹿嶋、鉾田の海はサーファーに人気のようで、毎年たくさんのサーファーがやってくる。
ちなみに鹿島神宮の鳥居は地震で崩壊して、石造りだったこともあってバラバラになってしまった。今は新しく木の鳥居が立っている。
鹿島神宮 南の一之鳥居(息栖神社一の鳥居)
南の一之鳥居は、鹿嶋のとなり神栖市の息栖神社にある。古くから信仰を集めてきた東国三社(鹿島神宮、香取神宮、息栖神社)。中でも、この息栖神社は小さくかわいらしい印象。川沿いに見える大鳥居が、南の一之鳥居。
鹿島神宮 北の一之鳥居
浜津賀地区の鎮守、神戸森にある戸隠神社境内にある。2017/10/1に鳥居が再建され、竣工式が行われた。市道に鮮やかな朱色の鳥居が立っている。昔、水戸方面から鹿島神宮へお参りしていた人々は、この鳥居を通っていたそう。
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